もろもろのめも/はけぐち

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いろいろなお話をした

先日ね,ラボのボスと大学院入試やら,博士課程進学のことやら,今の実験のことやらについてもろもろとお話してきました.

 

博士課程の現状なり,この研究室に残って学位を取得する場合のワタクシ自身の扱い,出て行った場合の今の仕事の業績の扱い,ラボの今後の方針,外部に出て行ったあとのこと…えとせとら

 

最初にいうと,日本の博士の学位を持った人っていうのはすごく歪んだ扱いを受けています.

修士卒(以下マスター),博士卒(以下ドクター)だとどこに行くにしても,かなり扱いは変わるけど,(ドクターが格上)就職活動は圧倒的に修士が有利,というのが現状です.

だから,多くのドクターを持っている人は基本的に民間の会社に入ってから,会社でお金をもらいながら,大学に出向したり,研究員として派遣されたり,論文博士をとったりします.

 

会社側の人間からすると,

  • 新人なのにアラサーなんて扱いにくい.
  • 無駄にプライドが高い.
  • 専門バカがおおい.

などなどいろいろ言い分はあるようです.

でも,一部の人は

「一貫して研究をやりとげたドクターの方が完成度は高い傾向がある」

などということもあるようです.

 

当然,会社からすれば,会社でマスターを3年間教育したのと,大学でドクターを三年間やった人の完成度の高さで考えますよね.

多分,現段階では前者の方が完成度が高い人が多いんでしょう.

それは周りの博士課程の人をみても明らかです.

挨拶もできない,英語もできない,ディスカッションもプレゼンテーションもあまり得意じゃない.

実験だけできるのは,それ,テクニシャンですよ,と.

 

やっぱり,ドクターの人が目指すべきなのは企業に入って3年目以降の人間以上の能力だと思います.

TOEICは800点ぐらいはとっておくべきだと思いますし,専門外のこと(≒教養)もある程度身につけるべきですし,もちろん,主体的な情報収集・ディスカッション・プレゼンテーション能力は少なくとも身につけてあるべきだと思っています.

あとは,礼儀や時間の使い方・人を見る目が大切ですね.

 

私がこれからドクターをとるにあたって,まずはこれぐらいのことを目標に頑張っていこうかなと.

専門外のことでいうと,ワタクシの場合は免疫以外のこと(薬学部なので薬理・有機・薬物動態・物理化学・・・えとせとら)は薬剤師ぐらいは押さえておかないといけないのかな,と思います.

 

 

 

結局のところ,やっぱり今のラボは離れることにしました.

指導教官の先生には,

「こんなに良い結果でてるんだったら,私なら外部には行かないな」

と言われましたが,前も言ったように,運で出る業績よりは自分の成長を最優先したいと思います.

いい結果が出ているといっても,進学予定のラボである程度コンスタントに出ているレベルのジャーナルに出す予定のようですし.

 

特に,コンスタントに結果を出せるということは,そこにはある程度世界と競争できる考え方や動き方,ストラテジーがあるということだと思うんです.

運でぽっと当たる研究で業績を上げるのとは少し違うんですよね.

ワタクシはその世界と競争している環境を,そのレベルを目指している環境を経験したいと思ったんです.

あとは,大学を移ることで人脈は必然的にかなり広がりますしね.

 

今日も書きすぎました.

考えるとしんどくなってきましたので,願書でも書きたいと思います.

 

ではでは.